LINEで送る

スタンフォード大学・桜美林大学協定記念レクチャーシリーズ 第16回講演「欧米人の『イルカ贔屓』への道~映画で観る動物愛護運動の発展」

18.5.21StanfordLectureJayAlabaster-003

5月18日(金)、スタンフォード大学・桜美林大学協定記念レクチャーシリーズ第16回講演「欧米人の『イルカ贔屓』への道~映画で観る動物愛護運動の発展」が行われました。このシリーズは、桜美林大学とスタンフォード大学との協定に基づく学術交流の一環です。毎回、スタンフォード大学やスタンフォード大学が横浜市みなとみらいで運営するアメリカ・カナダ大学連盟日本研究センター出身の外国人日本研究者を講師に迎えます。

今回の講師は、アメリカ・カナダ大学連盟日本研究センターを卒業後、AP通信、ウォール・ストリートジャーナルなどの日本支局記者として日本中を取材をしてきたジャーナリストのジェイ・アラバスターさん。取材の際、イルカ漁が盛んな和歌山県太地町に出会います。イルカ漁を批判し、話題となったアメリカのドキュメンタリー映画『The Cove』の舞台となった町です。その町で繰り広げられるイルカ漁論争にのめり込み、2012年に同町へ移住。現在も、同町に住みながら、アリゾナ州立大学博士課程で町と国際メディアの関係について研究しています。

今回は、イルカ漁に関する欧米や日本のドキュメンタリー映像・映画を観ながら、その作品が、イルカ漁のどの側面に重きをおき、どのように見せようとしているかという見せ方(メディアフレーム)を検討していきました。アラバスターさんは、イルカ漁がかつて、「珍しい漁」と報道されていたことを紹介。『The Cove』のように、イルカ漁の残酷な面を描いて環境問題として取り上げる作品もあれば、イルカ漁を行う漁師の人間性を全面に出し、イルカ漁の文化伝統の面を取り上げる作品もあることを話しました。「全く同じ事柄でも、全く違う報道の仕方で、情報を受け取る側の印象は大きく変わります」とアラバスターさん。

講演後の質疑応答の時間に、学生からメディアとの付き合い方について問われたアラバスターさんは「常にメディアフレームを意識しながら見ること。そのことによって、冷静に考えることができる」とアドバイスしました。

一覧へ戻る »