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No.22 東レ・メディカル株式会社 山家圭裕さん(2003年度国際学部国際学科卒業)
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命を支える一翼として

[2016年11月30日掲載] 
「人はなぜ病気になるのか?」という疑問を小さいころに抱き、それからずっと興味を持ち続けていたと言う医療業界で働く山家圭裕さん。入社以来、主に病院の集中治療室(ICU)などで利用する救急・集中治療関連製品の営業を担当しています。
 
今の仕事に行き着いたのは、所属していた文化人類学ゼミでのフィールドワークがきっかけ。「人工臓器」を研究テーマに、慢性腎臓病の患者さんが自分の病気についてどう認識しているのかを調査するため病院を訪れた際、医師や看護師とは違う角度から医療に携わる医療機器メーカーの仕事を知り、この仕事に就きたいと思ったそうです。

山家さんは仕事において、マーケティング意識を常に持つことと、物事を正確に理解し誠実に対応することを大切にしています。入社当時は1日1本医学論文を読み、現在は学会雑誌やリポートなどの他、他社のプレリリースや展示会を見て関連領域以外にも医師に伝えるべき情報がないかアンテナを張っていると言います。苦労している点は、営業マンとしての価値を創出すること。ITが発達して、どこでもすぐに世界中の情報を得ることができる今、どうすれば医師の支援につながり、良き相談役となれるのか、日々奮闘しているそうです。

「学生生活において重要なのは、知識よりも考え方を学ぶこと」と言う山家さんが、大学時代に力を入れたのは、ゼミと国際学会の活動。国際学会で学部生向けの講演会を企画したり、広報誌を作成したりする中で、組織の一員として仕事をするために必要な考え方やマナーを学ぶことができたと振り返ります。また、ゼミの教授から学んだ「常識を当たり前とせず、価値観の多様性を認め、論理的に考え抜くこと」は、今の仕事にも役立っているそうです。

山家さんの今後の目標は、医療現場のニーズをとらえた医療機器の開発に関わること。「現在取り扱っている製品の一つ『トレミキシン(血液浄化器)』は、世界で東レ・メディカルのみが扱うもの。人の命に関わる仕事はとてもやりがいがあり、自分の意見が反映された製品で患者さんの命を救うことができたら」と話してくださいました。

山家さんのお勤め先東レ・メディカル株式会社 (http://www.toray-medical.com/)

医療機器メーカーとして、血液透析、血液浄化、医療用具、医薬品の4分野で事業展開し、一人でも多くの患者さまの手助けとなるため「良質で高度な医薬・医療製品の提供」を信念に日々活動しています。

取材を終えて

仕事へのスタンスや現状のとらえ方を伺って、大学時代に「考え方」を身につけることの大切さを感じました。また、山家さんが抱く仕事に対する大きな情熱が、今回の取材で何よりも印象に残っています。私も山家さんのように、マルチな能力を持った人になれるように頑張りたいと思います。

学生記者:福岡奈々