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No.3グローバル・コミュニケーション学群英語松田麻利子先生
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読解力を養うために

[2017年8月31日掲載]
昔から「本を読むことが好きだった」という松田麻利子先生。学生のころは教科書をもらうと何が書いてあるのか気になり、国語と英語の教科書は、配られると同時に先に読んでしまったというほど。中学1年生のころから中学の教科書にある重要点をノートにまとめ、主体的に英語を学んでいたそうです。その後、国際基督教大学に進学した松田先生は、週に1冊課される英語の本を読み、英語で行われる講義は、許可をとって録音し聞き直すなど、英語漬けの日々を送ります。授業外でも1日5~6時間は図書館や自宅で勉強をされていたそうで、たくさんの本を読むうちに英語表現の豊かさやおもしろさに出会ったのだとか。

大学卒業後、いったん就職するも、約1年半後に南イリノイ大学大学院へ留学。帰国後は、桜美林短大の教員として入職、2006年からは大学に移籍し、英日翻訳や、文学・文体論などの授業を担当されています。

今回は松田先生に教えていただいた“英語習得のコツ”を「読解」を中心に四つのポイントにまとめたので、皆さんの参考にしていただければと思います。

1. インプットを日常的に

まずは、英語の本をたくさん読み、たくさんインプットすることが重要です。「さまざまな文体に触れると、表現のおもしろさを知ることができ、それが話す力にもつながる」と松田先生は言います。
おすすめの小説は、日系イギリス人作家であるカズオ・イシグロの『日の名残り』。日本人にとって読みやすい英語で書かれているそうです。また、イギリス人小説家で劇作家でもあるサマセット・モームの作品や、アガサ・クリスティの推理小説は大学生にも読みやすいのでは、と教えていただきました。英語が苦手な人は、子ども向けの本を選んで、楽しく勉強しましょう。

2. 原文と翻訳の両方に触れる

物語が簡略化されたものは、「原文の味わいを消してしまっている可能性がある」そうです。英語の原文をいきなり読むことに抵抗がある人は、一度日本語訳をされているものを読んだ後に、原文を読んでみましょう。映画が好きな人は、DVDの字幕を出したり消したりしながら、同じ作品を何度も繰り返し見てみるのも良いでしょう。

3. 基本文法を大事に

文を読む際には、主語はどこまでなのか、どこを修飾しているかなどの「基本的な文法こそ理解しておく必要がある」と教えていただきました。辞書で単語を調べる際のポイントは、「一つの単語にさまざまな意味が含まれていること」を意識すること。単語と単語をただ、つなぎ合わせて訳したり、構造を理解しないままに想像力に頼って訳したりするのは避けましょう。

4. アウトプットを心がける

たくさん読むことはもちろん、「書いてみることも重要」です。実際に書く時や話す時に「ここはtheを付けるべきか、付けなくて良いか」など細かい部分でつまずかないためにも、自分で「頭の中から言葉を出してみる」習慣が大切だそうです。

最後に、松田先生から「卒業する時に『ちょっと勉強しすぎたかな』と思うぐらいがちょうど良いので、今の楽しみだけを求めず、勉強に励んでください。『もっと勉強しておけば良かった』という後悔はしないように」とメッセージをいただきました。

松田先生の好きな英語の一節

“No bird soars too high, if he soars with his own wings.”
(18世紀イギリスの詩人・画家William Blakeの言葉)

これは、「自分の翼で飛ぶならどんなに高く飛翔しても高すぎることはない」ということ。松田先生は、「他人に依存せず、他人に振り回されず、自分の力で行うのなら、大丈夫だから思い切ってやってごらん!」という意味でこの言葉を捉えているそうです。

取材を終えて

英語を勉強する中で、苦手とするスピーキングに目を向けがちでしたが、リーディングがいかに大切か、今回の取材で気づくことができました。先生がお薦めしてくださった、カズオ・イシグロの『日の名残り』という小説に興味があるので、挑戦しようと思います!

学生記者:志村紗夜

小学6年時に興味を持って以来、英語学習を続け究められた松田先生の情熱に心を打たれました。私も先生に教えていただいた「読むこと」と「アウトプットすること」を重視した英語学習をしていきたいと思います。

学生記者:竹田光希