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[2017年2月28日掲載]
薄宏先生は、お父さまが中国人、お母さまが日本人で、ご自身は中国のご出身です。お父さまが声楽家、お母さまがピアニストという音楽一家で育ち、大学進学の際に「母の故郷である日本へ、そして父が卒業した東京音楽学校(現・東京芸術大学)に行きたい」と思い、来日を決意したそうです。同校へ進学した後は、お父さまと同じ声楽を専攻しました。「楽器を通してではなく、体全体で表現できるのが声楽の魅力」と話す薄先生は、これまでは芸術文化学群で『声楽』を、現在は『中国語』を中心に教べんを執られ、一貫して「音声学」の研究をされています。

薄先生は大学時代に貴重な経験をします。NHKの「中国語講座」の講師に抜てきされたのです。その経験から、「学生のうちから好奇心を持って未知の世界に飛び込み、適度な社会経験を持ってほしい」と言います。特に長期休暇中は時間に余裕があり、普段できないことに挑戦できるチャンス! 「国内、海外旅行やアルバイトをしたり、前学期の学びを振り返り、毎日の授業である『点』と『点』を『線』につなげ、その延長線上に何があるのかを考えてみたりしてほしい」と続けます。視野を広げるために、専門書やベストセラーだけでなく書店などで目に留まった本を読んでみるのもお勧めだそうです。もしその本が未知の分野だったとしても、食べてみたら意外においしかった料理のように、読んでみたらおもしろいと感じ、新たな「点」や「線」が生まれるはずです。

来日直後は言葉にも苦労されたそうですが、「『苦労』は解釈の仕方によって『苦労』ではなく、『今後の羽ばたきへのステップ』」と考え、乗り越えられたそうです。最後に私たち学生に向けて、「大学においての学びはこれからの人生の基礎であり、それをどのように築くのかは未知数! なので、何事もハングリー精神、そして『学而事人(学んだことを通して人に仕える)』の精神を忘れずに!」とメッセージをいただきました。

取材を終えて

今の学生とは全く違う学生生活を垣間見ました。大学生活とNHKでの仕事の両立は大変苦労されたと思いますが、どんな苦労もその後自分の役に立つという考えを、私も見習い社会に出たいと思います。

学生記者:鈴木空也