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教職履修生のホンネの話

[2017年11月30日掲載]
修得単位数が半端ない? 教育実習の派遣条件が厳しい? 課題に追われる日々? 「とにかく大変だ」と噂の教職課程。実際はどうなの?
ということで今回、教職課程を履修し、中学校や高校での教育実習を終えたばかりの4年生5人に、アレコレお話を聞き、その実態に迫りました。

1. 教員を目指すきっかけ

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福岡

まずは皆さんが教員を目指すことになったきっかけを教えてください。

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佐貫さん

僕は高3の時に、けがで野球ができなくなり、後輩の指導係をやっていたんですが、そこで人に何かを教えることの楽しさを感じたのが大きなきっかけです。それと高校に教え方がおもしろい先生がいて。先生の話す内容やストーリー性も授業にとって大事な要素だと分かって、自分もおもしろい授業ができる先生になりたいと思いました。

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大城さん

私は佐貫さんと違って、大学2年生で教職課程を取ろうと決心しました。1年生のころは迷っていたのですが、「やっぱりずっとあこがれていた先生を目指そう!」って。

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小川口さん

私は父と叔母が小学校の教師をやっていて、小さいころからその背中を見て育ち、憧れもありました。その環境の中で自然と教員を目指していましたね。

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杉本さん

僕は中学生のころに出会った社会科の先生に憧れていて、そんな先生になりたいと思ったのと、野球を教えたくて、高校時代から教員を目指しています。

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久保田さん

私は小学生のころから今も連絡を取り合っている先生がいます。教えることが好きですし、何年経っても教え子と関わり続けられる点にもやりがいがあるんだと思って、教員を目指しています。

2. 教育実習って何するの?

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福岡

皆さん教育実習を終えたばかりということですが、感想を聞かせてください。

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大城さん

高校の二つのクラスで合計15回ぐらい授業を担当しました。空いている時間は他の教科の授業を見に行ったり、教材研究をしたりしていました。放課後は部活を見に行き、生徒と仲良くなりましたね。生徒たちとのお別れは、本当につらかったです。みんなには今でも思い入れがあります。

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小川口さん

私は母校の中学校で、2週目まで授業の見学と担当クラスの生活記録ノートの点検などをして、3週目からは6コマの授業を担当しました。中学1年生クラスを担当したのですが、本当に大変でした。小学7年生というか。

一同

(笑)

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小川口さん

それでも最後の3日間で、生徒たちが「自分は何を考えて行動すべきか」と気づき始め、行動も変わってきたので、諦めずにやってきて良かったなと思いました。

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福岡

ちなみに、教育実習に行くためには通算GPA*が3.0以上ないと厳しいと聞きましたが……。

*教育実習派遣条件はGPA値とは別に定められており、通算GPA3.0以上は目安として示されています。

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小川口さん

行けない人も多いですよ。

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久保田さん

そこで教職をあきらめる人もいます。

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福岡

4年生まで頑張ってきて……。厳しい世界ですね。

3. 教職課程、何が大変?

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福岡

では、教職課程の履修で苦労してきた点を教えてください。

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杉本さん

単位をクリアするのは本当に大変でした。最終的に150~160単位ぐらい取らないと卒業できない*ので、そこは正直きつかったです。

*大学の卒業要件は124単位

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大城さん

単位を取るだけではなく、教育実習に行くためにGPA3.0以上を維持しないといけないので、それも大変です。あとは単純に授業数が多いので、毎学期24単位取るのはきつかったですね。

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小川口さん

授業の組み方です。教職、担当教科、メジャーの三つの授業を取らないといけないので大変です。

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福岡

佐貫さんは野球部員でもあるということですが、大変ではなかったですか?

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佐貫さん

両立は大変でしたね。土日は部活でほとんどつぶれます。なので家に帰った後の数時間や、授業のない空き時間など、いかに時間を有効活用するかをずっと意識していました。空き時間の使い方が両立の秘訣です。

一同

お~(笑)

4. 教職課程で得たモノ

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福岡

教職課程を履修して良かったと思うことはありますか?

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久保田さん

私は強い人間になれたような気がします。教職課程はやることが多く大変なので、なかなか折れない前向きな人間になれましたね。あとは、一緒に学び合える仲間ができたのはうれしいことです。

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小川口さん

仲間ができたというのは私も思うことです。一人ではできなかったことも、仲間がいたので、支え合うことでここまでやってこれました。

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大城さん

同じ教科を志しているからか、不思議と気の合う人が集まるんです。これからもずっと仲良く付き合っていける仲間に出会えたので、教職を取って良かったと思います。

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杉本さん

モチベーションを高めてくれる仲間、良いライバルに出会えたことが良かったです。彼らが自分の視野を広げてくれました。教科を超えてできたつながりも大きいです。

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佐貫さん

これまで苦労をしてきたからこそ、教師になりたいという気持ちが高まりました。教職を取ったことで出会った仲間と一緒に勉強することで意識も高まったし、多くの課題やレポートを乗り越えて今があります。

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福岡

ここは皆さん見事に一致していますね。

5. 1年生へのアドバイス!

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福岡

これから教職課程を履修する後輩に向けてアドバイスをお願いします。

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杉本さん

自分は2年生のころから特別支援員として、ある学校でボランティアをしていたのですが、早く現場経験を積むと指導力で差をつけられます。あと、教員採用試験の一次試験を免除できる制度もあるので、そういったものも活用しながら、自分なりに時間を作る工夫をして頑張ってほしいです。

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小川口さん

私は教育実習先で道徳の授業を担当させてもらいました。道徳は教科書がないので、何を話すかとても悩みます。授業案も作りますが、授業中に出る質問に答えられることが大事なので、現場経験は教育実習に行く前から積んでおいた方が良いです。

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佐貫さん

GPA3.0以上を維持するために、全ての授業でA判定を目指すように意識すること。あと、採用試験の勉強は余裕を持って始めるべきです。教育実習と時期が重なりますし、採用試験本番の日から逆算して、少しずつでも確実に勉強を進めておくことをお薦めします。

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久保田さん

採用試験の対策は大切なことだし、同時に、4年生までの履修計画を1年生のころに立てておくと、抽選授業に落ちても焦らずに着実に単位をクリアしていくことができますよ。

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小川口さん

確かに、時間割の組み方には神経を使った方が良いですよね。教職に加えてメジャーも完成させないといけないので、履修計画を1年生から4年生分まで作っておくと良いですよ。取りたい授業が重なってしまうということもなくなります。

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大城さん

教職のための勉強はもちろんですが、同時に留学とか、やりたいこともやるべきだと思います。私はGOプログラムで1年生のころにアメリカへ留学したのですが、教育実習先でたくさん留学生活のことについて聞かれました。話のネタになるんですよね。
ただ、留学で取った単位は教職の単位に数えられないので、そこは気をつけてください。

取材を終えて

皆さんが相当な努力をしているのだと分かりました。その努力の支えとなっているものは、夢であったり仲間であったり、それぞれでしたが、先生になることへの情熱は皆さん変わらず熱いものを持っています。少し大げさかもしれませんが、こんなに素敵な皆さんが先生になることで、将来の日本の教育は安心だなと思います。

学生記者:福岡奈々