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「やってみたい」をやっていくこと

リベラルアーツ学群
小林千華 さん

[2016年2月29日掲載]
「着物を着ると落語のスイッチが入り、『雛菊亭ちづる』になれるんです」。子どものころから人前で話すことがあまり得意ではなかったという小林千華さんが、大学生活で力を入れたのは意外にも落語研究部での活動でした。
「中学高校では吹奏楽部に入っていましたが、大学ではうっかり入り損ねてしまって。たまたま『落研』を見つけたので行ってみたら、部の空気が肌に合ったといいますか…」と、少しおっちょこちょいな一面を見せながらも、毎年行われる学生落語の全国大会では2年連続ベスト4になるという実力の持ち主。

しかし当然ながら、最初からうまく行ったわけではありません。初めは落語のおもしろさもわからないまま、プロの落語家の演目を覚えてそのコピーを披露していましたが、うまくできるような気がしてきたころ、先輩から「全然ダメ」と厳しいダメ出しを受けてしまいます。当初は落ち込みましたが、その後は研究を重ね、ここを変えたらおもしろくなるんじゃないかと工夫したり、女性らしさを生かしたり殺したりしてオリジナリティを出すような練習に励んだところ、徐々に笑ってもらえるようになりました。
落語研究部では、地域のイベントや老人ホームの慰問などで落語を披露しています。「1年生のころから見てくれているお客さんに、『うまくなったね』と言ってもらえるのがうれしいですね。いい交流の場になっています」と小林さんは言います。
今や小林さんの落語は評判に。テレビや新聞の取材を受けたこともあり、さまざまな催しに招かれて高座へ上がります。落語のお陰で就職活動の面接も緊張せず、自然体で話せたそうです。

小林さんの取材を通して最も感じたのが、その好奇心。「もともとオカルト(超常現象)にも興味があって」と専攻したのは文化人類学。就職活動でも業界を絞らず、自分が楽しいと思えることを頼りに選んだそうです。吹奏楽を続けるつもりが、ふとしたきっかけで落語を選び、それが開花! 小林さんは、「今やりたいことが見つからない人も、大学生活で何か見つかるかもしれないので、今を焦らず楽しむと良いと思います」と教えてくれました。皆さんもこの桜美林大学でやってみたいと思っていたこと、始めてみませんか?

学生記者:鈴木葵