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[2016年5月31日掲載]
永井綾乃さんは高校時代に心理テストがはやっていたことで心理学に興味を持ち、桜美林へ入学し、当初は心理学を主専攻としていました。ところが、あるきっかけで化学専攻への道を歩み始めます。2年次に秀島武敏先生のお誘いで、子ども向けの実験教室のお手伝いをすることになったのです。その時に披露した実験の一つに硬貨と食塩水を使い電気をつけるというものがありました。10円玉4枚と1円玉4枚を食塩水でぬらした薄い紙で挟み、そこに電極をつなぐと小さな電球をつけることができるのです。こうした身近なものを使った実験は、永井さんの化学への関心を高めました。また、科学イベント「サイエンスアゴラ」のお手伝いをした際には、振動反応に関する実験を披露しました。振動反応とは、複数の溶液を混ぜ合わせた時に化学反応により一定の周期で起こる濃度変化のことです。この時扱った実験では、無色だった溶液が黄色になり、しばらくすると一瞬で青色に変化しました。鮮やかな色の変化はとても魅力的で、永井さんは徐々に化学の世界へと踏み込んでいきます。

現在、秀島先生のゼミに所属しています。当初は研究テーマをなかなか決められずにいましたが、先生のアドバイスを受け、「カルシウムイオンとリン脂質の振動反応」を研究テーマにしました。カルシウムはさまざまな役割を持っていますが、体内でカルシウムオシレーションという振動反応を起こすことにより、代謝や神経伝達に役立っていることが近年わかりました。これを卒業までに実験で再現することが永井さんの目標です。
桜美林は全体的に理系の学生が少なく、秀島先生のゼミも4年生は永井さんを含めて4人だけ。そのため先生の目が行き届きやすくマンツーマンで手厚い指導が受けられるのが魅力だと言います。

卒業後は大学院に進学し化学の勉強を継続したいという永井さん。「薬品などを使わなくても、身近な所に化学はあります。秀島先生は初心者にも基礎から丁寧に教えてくださるので安心です」と笑顔で話してくれました。

学生記者:鈴木空也