feature_masters_h2_img

LINEで送る
main_img04

[2015年11月30日掲載]
田中裕貴さんは就業経験を積んだ後に、会社を辞めて30歳で桜美林大学に入学。学位授与式では学業優秀で表彰もされている方です。以前の職場では、仕事や環境の厳しさから上司や部下がうつ病を発症し、そのうちの何人かは会社を辞めていきました。田中さん自身も職場に存在するストレスを問題と認識し、そのような悩みを抱える人たちの力になりたいと思い、学士課程でも大学院でも福祉や心理について学べる桜美林への入学を決意したそうです。

大学時代は、精神保健福祉士の資格取得を目指した学習を中心に、大学院進学準備のためにマイナー(副専攻)では心理学をとっていました。現在は、臨床心理士の資格取得を目指し、医療福祉の仕事に就くという夢に向かいながら、「レジリエンス(精神的な回復力)」という概念について研究しています。この研究で、人が困難に直面したとき、うつなどの不適応状態に陥らず、困難を乗り越えていくプロセスや要因について明らかにしたいと語ってくれました。
大学院の授業では、ロールプレイングを多く行います。例えば、相談者とカウンセラー、観察者の三役に分かれ、その役になりきり、相談者が設定した悩みに対してカウンセリングをするというものです。そして、そのやり取りを記録したものから問題点を考えたり、先生からアドバイスをもらったりします。

大学院には田中さんのように専門家を目指す熱意ある方たちがたくさんいます。「彼らは知りたいという意欲にあふれていて、そんな仲間とのディスカッションや演習からとても刺激を受けています。この仲間たちと2年間一緒に学べることに感謝しています」と、田中さんは言います。

最後に大学院進学を考えている学生に向けアドバイスをいただきました。「大学院では専門的な授業と研究がメインになるので、学部のうちに専攻分野の基礎知識をしっかりと時間をかけて学んでおくこと」。興味がある分野を広く学ぶことが研究テーマを見つけるときにも役立つそうです。

学生記者:水野谷奈那