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ファッションショーでフェアトレードを啓発

[2014年12月19日掲載]
11月1~2日の桜美林大学大学祭で、ファッションという切り口からフェアトレードの啓発を行っているサークル『FACE』がエシカルファッションショーを開催した。

ファッションショーの様子

会場となった新体育館には大勢の観客が詰め掛けた。ショーが始まると、主旨に賛同した有名企業やフェアトレード団体が提供するファッションに身を包んだ学生モデルがステージに登場。観客の歓声を浴びた。トレンド、ファミリーなど、さまざまなテーマでショーは進行し、中でもウェディングをテーマとした場面では、モデルによる華やかな演技に、会場は大きな盛り上がりを見せた。

  • エシカルファッションについて説明する
    堀越詩帆さん(リベラルアーツ学群4年、写真右)

  • 当日はフェアトレード商品の展示・販売も行われた

エシカル(ethical)は「倫理的」の意味で、社会的良識に沿って生産・流通されているファッションをエシカルファッションという。環境保全や産業振興のほか、労働環境に配慮し、公正な取引を行うフェアトレードまで広義に含む。

FACEは、大学生にとって身近なジャンルであるファッションからフェアトレードを広めたいという創設者の思いから、2010年に発足。これまでフェアトレード商品の販売だけでなく、モノを大事にしようという思いから古着の交換イベントなどを学内で開催してきた。しかし、「フェアトレードという取組は、まだまだ表面的な部分しか知られていないのではないか」とFACE代表の土居裕子さん(リベラルアーツ学群2年)は言う。土居さんは、今夏、桜美林の海外研修プログラムでフィリピンに行き、フェアトレードのカバンを制作・販売をしている現場を見学した。そこで知ったのは、現地価格で約200ペソ(日本円で約400円)のカバンを1日100個ほど生産している労働者の給料が、約500ペソ(日本円で約1,000円)程度という現実だった。世界的にフェアトレードの考え方が広まる一方で、いまだ旧態依然な労働環境の現実があることを知り、意識格差があることに疑問を持った。

「この額は現地の人や本人たちから見れば妥当なのだろうか、いったい誰が値段を決めているのか、根本をたどれば一体誰にとってフェアなのか、などいろいろ考えることがありました。私たちの活動を通じてフェアトレードに対して考えるきっかけを多くの方々に持ってもらえれば良いと思っています」。(土居さん)

学生記者:大塚貴裕